PolarStarの船底塗装 〈2019〉
11月に入り秋晴れの続く4日~6日の3日間、毎年恒例のPolarStarの船底塗装を須磨YHで上架し実施しました。
今回は写真の通りバウ部のハル辺りとスターン部ハルとラーダー部にフジツボと海藻類が付着している以外特にキール部は付着が少なかった。
また、プロペラは写真のように付着物が多く、ジンクは1年間で1ヶ所に集中して、刃物で切り取ったように相当電蝕されていました。
【船底塗装BEFORE】
作業工程は次の通りでした。
- 11/4(月):1日目
07:30 西宮BP出港
10:00 須磨YH着岸
10:30 上架、高圧洗浄機・柄長スクレーバーによる付着物落とし
12:00 昼食
13:00 ハル部の養生テープによるマスキング、プロペラシャフト部のジンク取外し
14:00 第1回目の船底塗料塗り、プロペラ及びシャフトの下地処理後プライマー塗装
16:00 1日目作業終了
- 11/5(火):2日目
10:00 第2回目の船底塗料塗り、プロペラ及びシャフトの防汚塗料塗布
12:00 昼食
15:00 2日目作業終了
- 11/6(水):3日目
13:30 下架
13:45 須磨YH離岸
16:00 西宮BP帰港
【船底塗装AFTER】
【今回の反省点】
① 高圧洗浄機の予約ミスで、急遽割高なネットレンタルを手配した。次回は上下架予約時に高圧洗浄機の予約も忘れないこと。
② メンテヤードの電源box位置が少し遠いので、電工ドラムが必要。今回は隣のヤード利用者に借りたが、次回は電工ドラムを購入して持参すること。
③ スクリュー及びシャフト防食の為の半割25Φジンクが、この1年でジンク部の1ヶ所の部分で極端に電蝕しており、もう少し放置すれば切れてしまう可能性があつた。次回は半割ロング25Φジンクを準備すること。
④ ラダースケグ内にビッシリと貝の付着があり、前回も十分除去できなかったが、今回は高圧洗浄機である程度取れたが、ラダー軸とスケグ間の隙間に入る極細刷毛の手持ちがなく、十分塗装ができなかった。次回は極細刷毛を準備すること。
⑤ 船底塗料(ブラドールZ)4㎏×2缶は多すぎた。次回は塗料4㎏+2kgで十分。
⑥ シンナー1L×2缶は適量でした。
⑦ ブラドールZ塗料は少し粘りがあるので、塗料缶にシンナーを適量入れてかき混ぜ、粘りを薄めて、必要の都度薄めた塗料をパレットに移し、それにシンナーを若干加え、シャブシャブ状態まで混ぜ、パレットのデコボコ部でローラーに染み込んだ余分な塗料を落としてから塗り始めること。
⑧ 白いハルの黄ばみ落としにサンポールを使用したが効果抜群でした。船底塗装のマスキングをした後、黄ばみ落としをしたため、マスキング幅だけ黄ばみがくっきり残った。次回は黄ばみ落としをした後、船底塗装のマスキングをすること。
⑨ 下架時、船体をワイヤーベルトで吊ったままで、塗装の塗り残し部分のタッチアップを実施する際は、塗料は少し粘りのある状態で刷毛で塗ること。特にキール部の底はタッチアップの塗料が未乾燥状態で、着水するため注意を要す。
⑩ 1回目の塗装が終わり塗料の付いた刷毛をプラスチック容器にシンナーを少し入れて、それに刷毛を浸けて置いたが、翌日プラスチック容器の底に穴が開き、シンナーは無かった。プラスチック容器にシンナーは入れないこと。また、使った刷毛は水に浸けて置くこと。