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天気図を読もう!(その1)

新年あけましておめでとうございます!

 

令和2年の抱負ですが、今年は念願の紀伊水道を南下して南四国方面(室戸岬・足摺岬等)へのクルージングを検討しています。

一週間程度のクルージングとなりますので、出来るだけヨット本来の帆走を主体としたクルージングを実施したいと考えています。

それには、天気図を十分解析して、絶好の季節・風向・風力をタイムリーに選択しなければなりません。

昔の帆掛け船が風待ちをしたように、途中に避難港を設定して、タイムリーな風向・風力を待つ時間的な余裕も考慮する必要が有ります。

これまでの私たちの3~4日のクルージングは、現地の宿での宿泊がほとんどでしたので主に機帆走で時間通りに現地に着くことが目的でした。そして、勿論3~4日のクルージングの間の天気予報をテレビやインターネット等で調べて計画を立ててきました。

このようなクルージングも大変楽しかったのですが、一週間程度の長距離のクルージングとなると、船中泊や前述の通り帆走が主体となります。

そのためには、一週間や10日前の中期の天気図を解析する能力を勉強して、その間の天気の傾向や風向・風力等の情報を予め把握する事が不可欠だと思います。

 

今回は「天気図を読もう!(その1)」と題して天気図の基本について考えて見たいと思います。

   高気圧と低気圧

高気圧:

  • 周囲より気圧が高い部分を高気圧という。
  • 天気図には「高」あるいは「H」で示される。
  • 高気圧は気圧が高いため、空気が重く、上空から地表面に向かって下降気流が生じ、海面や地表付近では中心から外に向かって時計回りに吹き出す。
  • 高気圧の中心付近のように等圧線の間隔が広いところは、気圧差(気圧傾度)が小さいので風は弱くなる。また、空気は下降するにつれて圧縮され暖まり乾燥し、一般的には天気が良い状態となる。

 

 

低気圧:

  • 周囲より気圧が低い部分を低気圧という。
  • 天気図には「低」あるいは「L」で示される。 
  • 低気圧は気圧が低いため、空気が軽く、中心部では上空に向かって上昇気流が生じ、海面や地表付近では反時計回りに中心に向かって吹き込む。
  • 低気圧の周囲では等圧線が狭く気圧差(気圧傾度)が大きいので風が強くなる。また、上昇した空気は冷やされ雲が発生し、雨や雪を降らせる。

②  前線

性質の異なる二つの気団(大きな空気の塊)が接する境界面を前線面といい、その面が地表面と交わる線が天気図上の前線となる。

前線には停滞前線、温暖前線、寒冷前線、閉塞前線の4つがある。

1.      停滞前線

寒気団と暖気団が出会うとその境界に前線が出来る。その二つの気団がまだほとんど動くことの無い状態を停滞前線という。

1.    2.  温暖前線

上空を流れる偏西風の波動などにより停滞前線の状態がバランスを崩し、前線面に低気圧が生じ、反時計回りに渦巻きを作るように風が流れ込む。

暖気団が寒気団より優勢で、暖気団が寒気団にぶつかって出来るのが温暖前線です。

暖気団は寒気団の上を駆け上がるように上昇する。

温暖前線が近づくにつれて気圧は徐々に低下し、気温・湿度は次第に高くなり、寒冷前線に比べると雨脚は弱いが、雨域は広くなる。

前線通過後には風向は南東から南西に変わり、気温は高くなり、気圧の変化は少なくなる。

寒冷前線と温暖前線に挟まれた領域は暖域といい、風向は南西で比較的穏やかな天候となる。しかし、その後、寒冷前線が通過するので油断は禁物である。

3.      寒冷前線

一方、前線面に低気圧が生じる際、寒気団が暖気団より優勢で、寒気団が暖気団にぶつかって出来るのが寒冷前線です。

寒気団は暖気団の下に潜り込むようにして暖気団を押し上げる。

前線部で等圧線が折れ曲がるため、前線通過後には気圧は急速に上昇し、風向は南西から北西に急変する。激しい雨が降り、雷や突風を伴うこともある。気温も急速に低下する。

4.      閉塞前線

温暖前線と寒冷前線を伴う低気圧は、南から吹き込む暖かい風と、北から吹き込む冷たい風がぶつかり対流が生じ、そこに次々と暖かい風と冷たい風が流れ込んで衝突し、上昇しながら低気圧は発達していく。

同時に上空の偏西風に乗って西から東へ移動していく。移動速度は30~50km/hとなる。やがて寒冷前線が温暖前線に追いついて閉塞前線となる。閉塞前線では暖気団は前後の寒気団に挟まれて押し上げられ、風雨はより強くなる。その後、低気圧周辺の気温差が少なくなるので、やがて低気圧は衰え消滅する。日本付近の温帯(移動性)低気圧の寿命は5~7日程度である。