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阪神港沖にヘリ空母出現!

阪神港沖にヘリ空母出現!

 

3月17日(火)の定例クルージングは前日の強風と雨から一転して、青空の見える暖かい日和でしたが、海はやはり少し寒かったです。

西宮BPを出港して西の方向の六甲アイランド方面を見ると、普段と異なりグレー色の一見して大きな軍艦らしきものが、目に飛び込んできました。

西宮港の白灯台を西に舵を切りながら、正面に見える軍艦をチョット偵察して見ようと言うことになりました。

わが艇はメインセールを揚げ、船内機を停止し、ジブセールも揚げて、軍艦に近づくにつれ南西の風も微風から軽風となり、艇速4~5knot程度で接近していきました。

錨を下ろして停泊中の軍艦は、長く大きな甲板と艦橋がスターボードサイドに偏った特徴から明らかにヘリ空母で、バウに日章旗、スターンに旭日旗を掲げ、艦番号182から、海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「いせ」とわかりました。

六甲アイランドには海上自衛隊の阪神基地隊があり、時々軍艦が停泊しているのを見かけましたが、こんな大きなヘリ空母を米軍ではなく海上自衛隊が保有しているのは驚きでもあり、また頼もしくも思いました。

後日、阪神基地隊のHPの「阪基NEWS」に「3月17日(火)練習艦隊入港」との見出しで、広島県江田島の幹部候補学校の卒業生約160名が掃海母艦「うらが」、護衛艦「いせ」「あさひ」の3艦編成の練習艦隊に乗り組み、近海練習航海に出発し、最初の寄港地の阪神基地隊に入港、同日午後出港した旨掲載されていました。

なお、海上自衛隊はヘリコプター搭載護衛艦(DDH)を全部で4艦保有し、今回見た「いせ182」は甲板長197m、搭載ヘリ11機で同型では「ひゆうが181」が有り、これらよりひと回り大きい、甲板長248m、搭載ヘリ14機の「いずも183」と「かが184」を保有しています。

 

また、海上自衛隊は「いずも級」のDDH2艦を短距離離陸と垂直着陸が可能な最新鋭のステルス戦闘機F-35Bを搭載できるように改修する予定で、2020年度から一部改修工事が開始されるとのことです。海上自衛隊もいよいよ念願の本格的空母保有により米軍との共同作戦で抑止力アップに寄与しそうですね。