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天気図を読もう!(その2)

 上図の天気図は日本気象協会のtenki.jpに発表されている予想天気図です。

私たちは3月10日(火)に定例のクルージングを予定していますので、この10日午前9時の天気図を見ると、前線を伴う996hpの低気圧が韓国東岸の日本海にあり関西地方に近づく予報です。わが母港の西宮は温暖前線と寒冷前線に挟まれた暖域にあり、午前中は南の風で小雨程度と思われますが午後から夕方にかけて同低気圧と寒冷前線の接近で北西の風が強くなり、暴風雨となる可能性があります。

 

よって、当日はクルージングを中止しなければならないかと思います。

 

 天気図を読もう!(その2)

 前回は高気圧と低気圧や前線とは何かについて述べたが、今回は具体的にわが日本列島周辺に発生する高気圧や低気圧には、どんな種類と特徴があり、日本列島の季節による特有の気圧配置が、どのような天候をもたらすかについて考えて見よう。

《日本列島周辺に発生する高気圧と低気圧の種類と特徴》

 

高気圧の種類と特徴

1.      小笠原高気圧(太平洋高気圧)

夏に日本列島の南の太平洋上に発生する高気圧。

湿度が高く風が弱い高気圧で、この高気圧が張り出すと天気の良い日が続く。

2.      シベリア高気圧

冬に日本列島の北西のシベリア大陸に発生する高気圧。

空気が冷えてできる、ずっじりと重い高気圧で、この高気圧が張り出すと、日本海側では雪になり、太平洋側ではカラッと晴れて空気が乾燥する。

3.      移動性高気圧

春や秋に大陸で発生し偏西風に乗って東へ移動する高気圧。

晩秋から初冬にこの高気圧に覆われると小春日和になるが、長続きしない。

4.      オホーツク海高気圧

春や秋に北海道の北のオホーツク海に発生する高気圧。

長雨・梅雨の原因になる。

 

低気圧の種類と特徴

1.      熱帯低気圧

熱帯で発生する低気圧で、中心付近の最大風速が17m/sec(風力8)以上を台風という。前線を伴わないことも熱帯低気圧の特徴。

2.      温帯低気圧

温帯で発生する低気圧で、寒暖2つの気団が接するところに発生し、前線を伴う。

《日本列島の季節による特有の気圧配置と天候(気象パターン)》

【春の爆弾低気圧】

黄海や東シナ海で発生した前線を伴う低気圧が、急激に発達しながら日本列島に沿って北東に通過していくと各地に強い南風をもたらし、あっという間に台風並みの大荒れとなることがある。

この低気圧がとくに発達するのは3~5月で、春一番や爆弾低気圧又はメイストームと呼ばれ、日本海側ではフェーン現象が発生することがある。

【梅雨】

冷たく湿ったオホーツク海高気圧と、暖かく湿った太平洋高気圧との間に東西方向に伸びる停滞前線が日本列島の南岸にでき、雨の多いジメジメとした天気となる。

風は比較的弱いが、前線上に低気圧が発生し、風雨が強まり雷となる場合もある。

【盛夏】

夏。冷たい空気は北に追いやられて、暖かく湿った太平洋高気圧が広く日本列島を覆い、南高北低の気圧配置となり、蒸し暑い夏が始まる。

天気の変化は少なく穏やかに広く晴れる。

初夏から夏にかけて海上はまだ海水温が低く、午後からシーブリーズ(海風)が強くなる。

【秋雨前線と台風】

太平洋高気圧が次第に弱まると、大陸から高気圧が次第に勢力を増し、太平洋高気圧との間に停滞前線ができる。これを秋雨前線といい、梅雨と似たようなぐずついた天候となる。

この時、台風が南海上から暖かく湿った空気を伴って北上してくると、秋雨前線を刺激して大雨となることもある。

【秋晴れ】

やがて、太平洋高気圧が大きく南に後退して、大陸から移動性の高気圧や低気圧が偏西風に乗って次々と日本列島を通過していく。

移動性の高気圧に覆われると、爽やかに晴れる。ただし、その後移動性の低気圧が接近するため好天は長続きしません。2~3日周期で天候が変化する。

【冬寒】

発達したシベリア高気圧とオホーツク海の低気圧で西高東低の気圧配置となり、日本列島付近の等圧線は南北に走り、北または北西の風が吹き続ける。これが冬の季節風で、日本海側で雪になりやすく、太平洋側では乾燥した状態になる。